「ウォッチメン」見てきた。
原作読んでないけど、面白かった。ロールシャッハかっこよかったなぁ。
信頼のグロ率(笑)。
ザック・スナイダーはまたもや綺麗な映画を作った。ヒーローが犯罪者の腕を折れば、おそらくは、現実世界でも同じ力で折ればそうなるように、折れた骨は皮膚を貫き血とともに露になるのだけれど、それを隠す気なんてこれっぽっちもないぞ、と大スクリーンでそれを観客に見せ付ける。だけど、映画全編通して、そのグロテスクも含めて、どこで一時停止をして切り出しても全てのコマがアートになっている。
「スリーハンドレッド」で感じた印象がそのまま、また再現された。
「ダークナイト」移行か、それ以前からか、アメリカのコミック映画はお見事といっていいほど、ヒーローを現実世界に普通に存在させることに成功しているけれど、それに加えて、ヒーロー達が矛盾を抱えた人間として描かれるようになった。「ダークナイト」も「ウォッチメン」も映画そのものが、「正義のための必要悪はどこまで許されるのか?」と考え直す時期にきたブッシュ後の今のアメリカの姿とダブって仕方がない(”世界の警察”を自負してきたアメリカ=アメリカ国内において自警団として存在するヒーロー達)。
映画を見終わって、何が正解なのか?と考えさせられるけど、人間が感情を持つ生物である限り、答えはどこにもないような気がする。アメリカは多分変われない。何もアメリカだけがそうじゃない。きっと世界中がそうなのだ。最悪の状況はなんとか回避しつつ、最善の結果にたどり着くこともできないけれど、人間は多くの誰かの犠牲をともないながらセカンドベストくらいの状態で前に進み続けてるのかなぁと思ったり。
コミック映画ではあるけれど、だからと敬遠してしまうのは勿体無い。
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